漬物担当

昨夜、

24時頃にダンナ様と帰宅。

私は、

冷蔵庫に残っているオムライスと、

おみそ汁を温めてご飯を食べていた。



「俺も食べよーっかなー」



とダンナ様。

夜中の仕事をしているダンナ様は、

変な時間におなかがすく。



「生姜焼き焼いてあったしょ、勝手にたべてー」


と私は言った。











イヤなんです。


食事中とか、何かに集中しているときに動かされるのが。



なのに、ダンナ様は、



「漬物食べたいなー。切ってないなー。」



むむむ。

放っておけば勝手に切って食べそうな気もしたが、

そんな素振りを見せないダンナ様。





さーどうする。

ほんとに、すっごく動くのがイヤなんだけど、

私の中のもう一人が

「漬物くらい切ってやれよ」

という。



ふがー！いいよ、切るよ。




無言で漬物を切り始める私。



しかしその無言は２秒ももたなかった。















「わたくし、こんりんざい漬物は一切お切り致しません。

今日が最後です。」














すると、ダンナ様も応戦。





「じゃー、こんりんざい切る必要のある漬物は買いまっせん」





っあんだとーーー！



なにくそ、お主は一切漬物を切らないと申すか！

自分が食べるんだから自分で切りなさいよ！






しばし、無言の時間が流れた後、

ダンナ様が勝負を挑んできた！




「よし！勝負しよーぜ。

いただきストリートで先に寝たほうが負けね。」















激ヤバイ





絶対勝てない。

私はこのすごろくゲームで

サイコロが動いている際中で寝てしまう。

100％の確立で。



そもそも、

すごろくゲームでゴールしたほうが勝ちなのに、

先に寝たほうが負けなどと、

趣旨が違うじゃないかよ。



しかし、

”漬物を今後一切切らなくていい”

という、勝負には勝ちたい。






私は受けてたった。







最初から、テンション高めに、

喋り続ける作戦をたて、

ブラックコーヒーもいれた。

茶柱もたった。

後は、ゲーム開始を待つだけだ。




















開始から30分後、
















「みやび！みやび！」

















「っっなああああっぁぁ！」














……自分がサイコロを振ったあと、

コマをどっちに進めるか考えている間に、

寝たらしい。






「はいみやびの負けー」









こうして、

みやび家の漬物担当は決定したのでした。